プログラミング学校を卒業して思うこと その1 〜進度について
あっという間に卒業
しばらくブログをサボっていたが、「10週間でエンジニア」「就職率90数パーセント」という触れ込みのプログラミングスクールのコースを、先週卒業した。
学校といっても学校法人ではなく株式会社の経営で、卒業しても卒業証書すら出ないし、何の資格も得られない。今考えてみると、学校としてかなり変である。
一般の学校と比べると
バカなことに、この学校に入って初めてプログラミングスクールというものにまともに関心を持ったので、改めてこの種の「スクール」をググってみると、出るわ出るわ。ネット広告もすごいというかしつこいくらい。
その一方で昔からあるコンピュータ学校もあるが、そういうところは、通学期間も少々長い。例えば、東京の新宿西口にある「HAL東京」を調べてみると、学校法人が経営しており、1〜4年の修業年限で、学則・出願資格があって、入学選考もするし、各種資格にも対応している。
修業期間の点からいえば、私にとって株式会社立の「学校」はちょうど良かったわけだが、その教育内容、ビジネスモデルについて少々思うことを書き連ねてみたい。
渋谷の学校の概要
ここは、東京都渋谷区の渋谷駅周辺にいくつかのビルのフロアを借り、エンジニアのメンターという教授陣とライフコーチというカウンセラーのようなスタッフなどを揃えている。
学習スタイルは、基本的にオリジナルのネット教材を「学校」の「教室」で黙々と読むことであり、わからないときはメンターを呼ぶと、前半は自分の席まで来てくれて懇切に教えてくれ、後半はネットで対面通話する形をとって教えてくれる(必要に応じて画面を共有し、メンターが直接こちらの画面を操作することができる。また、チャットで質問することもできる)。
学習の進め方
「学校」の初日にオリエンテーションがあったが、その際言われたことは、とにかくわからなくてもいいから進度を守れということであった。(先ほど述べたように、学習スタイルは、教材を独習するだけであるから、進み具合は本来自分の進め方で決まることになる)
確かに、どんな勉強でも初見で教科書の内容が全てすんなりと頭に入るとは限らないし、場合によってはそういうところを読み飛ばして進むこともあることは理解できる。
しかし、ここでは、「何の話が書いてあるかがわかるという程度でいいから、とにかく前に進み、薄く塗り重ねるように何度もやってほしい」というアドバイスであった。
なるほど、不慣れな人に対して、まず習うより慣れろというのもわからないではない。
学校の設定した進度に従って進むことにした。
学校の言うとおりに進めてみたが
しかし、実際学習を進めてみると、とてもじゃないが、そんなスピードでは進めない。
もちろん、日本語としての意味がわかるという次元で片付けて前に進むことは不可能ではないが、私にしてみれば、それでは何のために学習しているか全くわからないことになってしまう。
ひたすらアクセルをベタ踏みした状態を続けるだけで、振り返ったり復習する余裕もない。
私の学習時間
ちなみに、学校で勉強できる時間は、月〜金は朝9時から夜10時まで(祝日であっても関係ない)、土日は朝10時から夜10時まで開いており、毎日朝は11時に朝礼が、夕方6時に夕礼というのがあって、その時間内は必ず登校しろということで、毎日最低7時間は学習に振り向けなければならない。もっとも、学校側は週60時間は学習時間として確保しろとのこと。
私は、連日一番早く登校し、10時まで粘っていたから、月〜金は1日13時間、土日は12時間で、週に約90時間は学習に投入していた。学校の要求水準の1.5倍である。
それでも、到底追いつかないのである。