agedbeginner’s diary

プログラミング・IT業界、シングルマザーの経済的自立に関することその他について発信

Googleよさらば〜役に立たない検索エンジン

Goggleでは何もわからない

 これまで日本のプログラミングスクール(子供向けを除く)を網羅するという作業をしてきたが、230校余りを探し出した時点で見えてきたものは、Googleが全く役に立たないという衝撃的事実だった。

 「プログラミングスクール」という検索ワードを入れて出てくるのは、大半がキッズあるいは中高生向けのスクールのHPかアフィリエイトサイト(スクールが経営するサイトであるオウンドメディアも含む)。

 ある日に実際にカウントしてみたが、20ページほど出てくる検索結果のうち、大人向けのプログラミングスクールの公式ページは、たったの30校ほど。これに対し、私の調べた限りでは、大人向けスクールは上記のように230もあったのだ。

 つまり、プログラミングスクールについて調べたくて「プログラミングスクール」と検索しても、公式ページはごく一部しか引っかからないようにできているのだ。

引っかかった公式ページの数

 また、検索で表示された公式ページについてだが、なんと検索第1ページには1校も表示されなかったし(2ページ目で3校、3ページ目で2校というお寒い状況)、提携広告では嫌というほどお目に掛かるいくつかの大手スクールが、結局最後まで見ても一度も公式ページとして表示されなかったというのは、笑えない現実としか言いようがない。

 つまり、これからスクールについて実地に自ら調べようとしても、広告かアフィリエイト上でしか調べられないのが現実であり、非常に深刻な問題だと思う。

アフィリエイトサイトは

 今更説明するまでもないが、アフィリエイトサイトは、商品の説明を掲載することでサイト訪問者情報を提供すると同時にその商品購入ページにジャンプするリンクを張り、訪問者がそのリンクからジャンプするか、その後にその商品を購入するかした時に、アフィリエイトサイトのオーナーに広告料が入るシステムを前提としたものだ。

 なので、アフィリエイトサイトは、原則として訪問者がクリックした時に金をもらえるスクールのことしか載せていない。

 それだけでなく、アフィリエイトサイトは、サイト開設動機が金儲けなのでポジショントーク全開であり、地道にスクールを調べたりなんかせず、数える程のスクールの宣伝文句をそのままコピペして「ここが一番」とか「このスクールがオススメ」などと無責任なことを書き散らかし、SEO上昇を狙っているだけの胡散臭い存在だとしか言いようがない。

 実際、大半のサイトは10校以下しか掲載していないし、多いところでも40校くらいが限度で、100も載せているところは私の個人的努力の範囲では見つからなかった。

何が問題か

 Googleのトップページの下の方にある「検索の仕組み」をクリックすると、Google検索の仕組みのページにジャンプするが、そこに「Googleの使命」というタブがある。

 これをクリックすると「検索に対するGoogleの方針」という項目が出てくるが、これによるとGoogleの方針は、「関連性と信頼性が最も高い情報を提供する」「情報アクセスの機会を最大化する」等だそうだ。

 ところが、信頼性の最も高い情報が公式サイトではなく(公式サイトに嘘が書いてあることもあるが、一般的には基礎情報として最も信頼できるはず)アフィリエイトサイトであるというのが厳然たる結果であるから、結論としては、Googleが嘘をついているかいい加減なことをやっているか、整理が技術的に追いついていないのかのいずれかということだ。

 Googleの「品質に関するガイドライン」の中をみると、アフィリエイトサイトに関する言及があり、「アフィリエイトのためだけのウェブサイトや『内容の薄い』アフィリエイト サイトはウェブユーザーに付加価値を提供していない」と判断することにしているらしいが、実際にはまさにここでいう内容の薄いサイトばかり出てきているのが現実だ。

ではどうするのか

 Googleも日夜アルゴリズムの改善に努力しているようであるので、余り厳しいことは書きたくないが、結論から言うと、やはりアフィリエイトサイトについては、もっと重要度の評価(順位)を落とすようにし、公式サイトの順位を上げるようにより大胆に変更すべきだ(アフィリエイトサイトはクローリングでリンクを見れば簡単に見分けがつくので、技術的には容易だ)。

 確かに、アフィリエイトサイトは独自の知見・情報を加えていないとは言えないが、実際にはポジショントークであることが大半であり、情報の信頼性・新鮮さの点においても商品の公式サイトやアフィリエイトサイト以外の評価サイトに比べて格段に落ちると言わなければならない。

 最も我慢ならないのが、アフィリエイトサイトに埋もれてしまって、まともなサイトが探しても出てこないことだ。これは、単に順位の問題ではなく、重要な情報がマスクされてしまうことであり、Googleが公然と目指している社会とはかけ離れたものであること言うまでもない。